コトラーから学ぶ!マーケティングとは【前篇】

マーケティング

(この記事は二部構成です。今回の記事ではコトラー氏が提唱するマーケティングの考え方を用いて、マーケティングの考え方が登場してから、1970年代に至るまでの変化を紐解いていきます)

 

社会人の皆さんにとって、「マーケティング」という言葉は非常になじみ深いものなのではないでしょうか?

 

しかし、「マーケティング」について説明しろと言われたら、多くの人が戸惑ってしまうのではと思います。

困ってる

 

今回は「マーケティングの神様」の異名を持っているアメリカ合衆国の経営学者フィリップコトラーのマーケティング論を引用しながら、マーケティングについて説明をしていきたいと思います。

 

コトラーのマーケティングの定義

 

コトラー氏は、マーケティングをこのように理解しています。

 

マーケティングとは、従属されていないニーズや欲求を突き止め、その重要性と潜在的な収益性を明確化・評価し、組織が最も貢献できる標的目標を選択したうえで、当該市場に最適な製品、サービス、プログラムを決定し、組織の全成員に顧客志向、顧客奉仕の姿勢を求めるビジネス上の機能である

 

つまり、お客様の心の中を読み、それに寄り添った立場で、そこに埋まっている欲求を充足させるようなものを用意する。ということです。

 

もっと噛み砕いて解説すると、

 

何もしなくても物が売れる環境を作る

 

ということです。

 

お客様の立場に立ち、商品を作るとは、そういうことになります。

 

しかし、そのためには、時代や流行に合わせて、商品やサービスをどんどん変化させていく必要があります。

 

次は、世代ごとのマーケティングに対しての考え方を解説します。

 

マーケティングの始まりは蒸気機関の実用化がきっかけ?

 

そもそも、マーケティングという考え方は、いつどこで生まれたものなのでしょうか?

 

マーケティングという考え方が生まれたのは、19世紀のアメリカです。

 

18世紀後半、イギリスから始まった蒸気機関の実用化による産業革命により、アメリカ国内で製品の大量生産が可能になりました。

 The steam engine

しかし、当時海外に植民地を持っていなかったアメリカは、製品を生産しても、国内でしか販売できず、どうやって需要の創造を図るかが重要な問題でした。

 

そのため、在庫を抱えて、経営を圧迫させないために、「効率的な販売」に注力するようになりました。

 

これがマーケティングの始まりです。

marketing

後に、1905年のオハイオ州立大学のビジネスコースで初めて、『ある職業に携わるものの業務内容』という意味で、マーケティングという言葉が用いられました。

 

マーケティングの進化

 

先ほど、マーケティングは、時代や流行に合わせて、商品やサービスをどんどん変化させていく必要があると述べました。

 

では、マーケティングは確立してから現代に至るまで、どのような変化をしてきたのでしょうか。

 

コトラー氏によると、マーケティングは今現在まで、4段階の変化をしてきたといいます。

 

マーケティング1.0(製品中心のマーケティング)

product

マーケティング1.0はマーケティングという考え方が誕生してから確立するまでの1900~1960年台までの『製品中心のマーケティング』です。

 

この年代は大量生産が可能になったことで、

 

「コストを抑えて大量生産し、多くの人に販売すること』

 

をマーケティングの目的としていました。

 

そのため、マス市場向けの商品を大量に作り、宣伝していれば売れる時代であったと言えます。

 

製造業が中心だった当時、マーケティングのコンセプトは『製品管理』でした。

作れば売れるため、そこに消費者の意思の介在は殆どなかったと言えます。

 

しかし、そんな時代は長くは続きませんでした。

 

マーケティング2.0(消費者思考)

customer

マーケティング2.0は1970~1980年台に主流となった『消費者思考のマーケティング」です。

 

やがて先進国では、経済や技術の発展に伴い、便利な商品が次々と開発されていく一方で、郊外や添加物による健康障害が社会問題となり、市民たちが、「生活者」としての権利を主張するようになりました。

 

そのため、「同じような商品を作っていては売れない」時代が幕を開けました。

 

また、1970年代のオイルショックにより、物価が高騰したため、ますますものが売れなくなりました。

 

時代が、生産者中心の経済から消費者に選択権が与えられた、消費者中心の経済へと様変わりしていったのが、マーケティング2.0の時代です。

 

コンセプトは、『製品管理』から「顧客管理』へと移っていきました。

 

こうして、ついに「物を作っただけでは売れず、市民が経済の中で発言権を持ち、市場の

主導権を握る時代にまで発展しました。

 

今の当たり前で考えてみると、お金を払う消費者のことを全く考えずに、大量生産をしても物がみんなに売れるなんて、考えられませんね。

 

そんな世の中であれば、広告代理店や、販促など無意味に等しいでしょう。

広告いらない

次回は、やっと消費者中心になった市場が、現代に至るまでに、どのように変化してきたかをコトラー氏の考え方を追いながら、考えていきたいと思います。

 

マーケティング

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