芸能・美術・教育・訓練と様々な分野で注目のAR機能とは

こんにちは。内定者の村越です。

2016年にリリースされるや否や、大人気となっている「ポケモンGO」。流行語大賞にもノミネートされましたね。そんな「ポケモンGO」流行の要因でもある、街中で実際にポケモンを捕まえているような感覚を味わえるAR機能
最近はアミューズメント業界以外でもARを取り込み始めた企業があるのだとか。

例えば世界最大の家具量販店IKEAでは、実際に自宅に家具を置いているような感覚を味わえる仕組みができました。
不動産業界でも、実際に物件を見に足を運ばなくとも同じ空間内で多数の物件を内見できるのだそうです。
今回はこのように身近になってきたAR機能とはどのようなものかをご紹介します。

ポケモンGOに使われているAR機能のしくみ

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「ポケモンGO」には、原型ともいえる”Ingress(イングレス)”というプロジェクトが存在します。「現実の世界には、目に見えない秘密が隠されている」という設定で繰り広げられる、一種の陣取りゲームですが、ゲームのフィールドはGoogoleMapのデータを利用した現実の地形で、フィールド上にある「ポータル」と呼ばれるポイントは、実在の建物や景勝地を、参加者自らが登録しているのが特徴です。

実は、「ポケモンGO」で「ポケストップ」と呼ばれているチェックポイントの大半は「ポータル」が転用されています。それ以外の技術的なノウハウも”Ingress”の開発や運用で培われてきたものが使われています。「ポケモンGO」や「Ingress」では、コンビニやファストフード、銀行などのチェーン店とタイアップしています。ゲームのフィールド上に自社のロゴを表示できたり、リアル店舗で買い物をするとゲーム内で使えるアイテムが貰えるなど、マーケティングのツールとしても活用されています。

伝統芸能も身近な存在に

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日本が誇る伝統芸能「能」や「歌舞伎」。若い世代には馴染みがなく、継承されなくなってきていることが話題になっています。しかしAR技術によって、私たちにとって馴染みやすいものへと進化を遂げているんだとか。

例えば能。同じ伝統芸能である歌舞伎に比べて、派手な演出も少ない上に、ストーリーも長く、登場人物が多いということもあり、能についての決まり事を理解していないとなかなか話しに付いていけません。これまでも音声でのリアルタイム解説はありましたが、能はセリフを節に乗せて伝えるため、イヤホンでの音声解説は相性がよくありません。そこで活用されているのが「AR鑑賞システム」です。ソニーのメガネ型デバイス「SmartEyeglass」を装着して能を鑑賞しているだけで、舞台の進行に合わせて字幕のように解説が現れます。鑑賞の邪魔を全くせずに、しかし同時に解説を見られるため、能に慣れていなくても舞台を楽しめます。

美術鑑賞

芸術鑑賞だけでなく、美術鑑賞にもARは活用されています。ARアプリ「Art++(アートプラスプラス)」は、タブレット端末とアプリを利用して、美術館の展示物の情報を表示してくれます。絵画などの作品をただ見て楽しむだけでなく「絵画の背後にある芸術の歴史的重要性を、観る人が理解できるように」という意図で作られました。通常、有名な絵画でも絵の前に立ち止まっている時間は10~20秒が一般的だそうです。しかし「Art++」を取り入れたことで、さほど有名ではない作者の作品でも、1分近く止まって見られたという実績もあるそうです。現在は美術館の入口で有料の音声ガイドが配布されていますが、近い将来、美術館の入口でARゴーグルが配布され、視覚的なガイドが受けられる日も近いことでしょう。

教育

AR技術は教育現場にも取り入れ始めています。退屈な勉強の場を創造的で刺激的な空間にしてくれています。主に教科書を出版している「東京書籍」では「教科書AR(iOS,Android)」というアプリと連動した教科書を開発しました。2Dの教科書ではイメージしづらかった、建築物や図形、生物の構造などを、アプリを通して立体的に理解できるようになります。数学においても、教科書ARを利用すればこの立体の展開図がなぜこうなるのかが一目瞭然です。スマホやタブレットを教科書にかざせば即座に反応してくれます。楽しく学べ、興味が次から次へと湧いていきそうですね。

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技能訓練

AR技術が活躍するのは子供の学び場だけではありません。様々な業界の教育や訓練の現場でもAR技術が用いられています。
例えば、運転士の中で最も難関と言われる飛行機のパイロットの訓練の現場では、実際の機体を利用して訓練する機会を作るのが難しいという課題がありました。これまではシュミレーション装置を使ってより本番に近い環境を作っていましたが、高価なシュミレーション装置をパイロットの人数分揃えるのは現実的ではなく、紙に計器類や各種スイッチの名前を書いて、壁に張るなどして機器の配置を覚えていました。

それがAR技術の力を借りることで、実際に機体に乗っている時と同じ感覚で訓練を積むことができるようになりました。運転士も搭乗するお客様にとっても、以前より安心して機体に乗ることができますね。

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まとめ

いかがでしたか?徐々にAR機能があなたの身近に増えてきています。今まではやりたいのに設備や時間の問題でできなかったということも、AR機能がサポートしてくれるかもしれません。今は価格が高い状態ですが、今後さらにAR市場が発展することで低価格で使用できる未来も近いでしょう。

 

▼参考

ARで未来はどう変わる?最新のAR技術が使われている15の分野と活用事例を紹介
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